2006.02.20 Monday

茨木のり子さん 自分の感受性くらい

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ


全文は続きに・・。
ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにするな

みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

自分の感受性くらいより




「戦後現代詩の長女」(詩人の新川和江さん曰く)だった茨木さん。新川さんが「新しい感受性がまぶしかった。切れ味がよく、言葉を新鮮によみがえらせる、まれに見る日本語の使い手で人前に出ることが苦手でシャイな面もあった。」と話をされていました。


また一つの時代が巡っていきます。

心の中に静かに。

Comments

chieさんのコメント | 2006/02/21 07:33 AM
自分はこの世から居なくなったとしても、こうして残るものがある、というのはまさに”生きた証”ですね。この力づよい言葉の羅列、大好きです、背筋がしゃんと伸びる心地がして・・。^^

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Trackbacks

茨木のり子さんありがとう | Wish! | 2006/02/21 10:55 PM
茨木のり子さん(本名:三浦のり子さん)ありがとう□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□「自分の感受性くらい」ぱさぱさに乾いてゆく心を人のせいにするな。みずから水やりを怠っておいて。気難しくなってきたのを友人のせいにするな。しなやかさを失ったのはどちらなのか。苛立つのを親近のせいにするな。何もか...

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